カッテレンできるかな

生活者、たった1人からはじめてみるおしどりマコちゃんのカッテレンの記録です。東三河の片隅からハミガキするように社会のことを考えて、半径5mを少しずつ変えてみたいと思います。

ドイツの高校生に心配される日本の政府寄り過ぎるマスコミ【抜粋文字起こし】(約15分)

2019年6月21日(金曜日)14:00~@静岡市
プラムフィールドのお茶べりTeaTimeより抜粋【その7】


※下↓の見出しは、ペリスコープ動画の頭出し再生リンクです。

ドイツの高校生に心配される日本の政府寄り過ぎるマスコミ(約15分)

でも、あの-、で、え-少し、三週間前かね?ふんふん(←ケン)あのインターネットのニュースで、少し出てたんですけど、ほう(←ケン)え長野の、小さいミニコミ誌の「たぁくらたぁ」(※1)の方々の出してください。あはいはいはい、オッケオッケ(←ケン・画面にPPTデータ、数枚を提示)(※1:関連記事・参照URL:OurPlanetTV
あの-、色々情報開示請求をして4万枚、色々情報が出てきた中に、あの、とても驚いたものがあったんですけど、はい(←ケン)その長野の編、え-ミニコミ誌の方が、情報開示請求したものというは、原発事故のあと、電通に、どれくらい、え-予算が降りていたのかという情報開示請求をしたんですね。うんうん(←ケン)で、そうすると、様々なデータが出てきて、いろんなものがあったんですけど、こういうものがとても多くてすごくびっくりしたんです。
「安全・安心メディア発信研究会」え-、これは電通の方が、福島県と福島のメディアに対して、どういうメディアの発信をしたら、え-、いいかというその勉強会なんですけど、その復興のために、インターネットで、え-ネガティブコメントというのを減らして、ポジティブコメントを増やすような、ニュース発信をすべきだ、という話で、で-そのネガティブコメントというのはもうはっきり定義してあってね、はい(←ケン)原発事故の、不安をあの発信するのはネガティブコメントで、で-、原発事故のあと、福島県の方で、集団訴訟の支援をしている福島県在住の人に対しても、うん(←ケン)ネガティブコメントだというふうに、もう定義付けられていて、で-そのメディアの発信方法としては、そういう原発事故の不安を言う、ものがそのノイズだと、で-ノイズを減らすということが復興のためにつながるのでそういうメディアの、え-発信のしかたを、というのが、この勉強会の資料としてあがってました。はい(←ケン)で-その-、まあ、この勉強会だけでなく、同じようなかたち、どういう勉強会どういう、え-ものに、電通の予算が使われていたか、何をしていたか、という情報開示請求のデータだったんですけど、その-、これを見た時にね、うん(←ケン)「あ!そうか!」って、その-農民連の方々が、「なんで俺たちは取材されないんだろう」ということをずっとおっしゃってたんですけど、うんうんうん(←ケン)もうそのメディアの方々からは、ネガティブコメント、ノイズというような形で見られていたのかなっていうのを、この情報開示請求の情報を知って思いましたよね。ほんとですよね(←ケン)はいはい。
で-、その-、いろいろ物事を考える時に、本当に情報が私たちのところにない!っていうのは、すごく、議論する時も自分で考える時も、あの-、何も出来ないということで、ふん(←ケン)で、情報が実際こうよくニュースが、え-、情報が、社会に出てこないだけじゃなくて、はい(←ケン)原発事故のあと、めっちゃ感じるんですけど、その-、まいろいろ、今、年金の問題でも、森友・加計学園でもね、ふん(←ケン)情報改ざんとか、黒塗りとか、隠蔽とか、いろいろ問題ありますけど、原発事故のあと、一番感じるのは【調べない】っていう情報隠蔽もあるんだ!ということなんですね。一か所でいいから測ってくれ!っていうのを、測らないっていう情報隠蔽もあると、ふんふん(←ケン)あの-、調べるべきだったのに、はい(←ケン)調べてたらいろいろなことが解るのに、わかっていて測らなかった、調べなかったというのを、原発事故のあと、取材してて感じますね。ほんとですよね(←ケン)本当にね。
なんか僕でもそれ今ね聴いてね(←ケン)ほう、記者会見とかでも感じることありますよ(←ケン)うんうんうん、マコちゃんが大事なね(←ケン)はい、ごめん、質問して、回答でてるときに(←ケン)、はあ、記者さんが席に立ってしまうとか(←ケン)あまあね-、それもやっぱりね(←ケン)それはあんまりちょっと関係ないんだけどね。あそう(←ケン)[会場・笑い]まあいい、まあいいけど-、そのケンちゃんのガッツを受け取ったから、有難う。[会場・笑い]しゃべりたーい!っていう思いを、受け取りました、有難う。[会場・笑い]まあ後で家でゆっくり話しを聴きましょう。[会場・笑い]すみません(←ケン)[会場・笑い]

で-、ホントに-、あの-、ね、まあなんか全然違う話をしてビックリしましたけど、あと3分くらいやからね(←ケン)そうなの!だから違う話を早くしたかったのに、ケンちゃんが急になんかブッ込んできたなと思ってね!もう次の話行こうとしてたのにね!まあいいや、まあまあいいでしょう。はい、へっへ(←ケン)
で-、でも取材するだけじゃ足りないな、情報があって、考えることができて、議論が出来て、そして必要な選択肢は何かっていうのを、繰り返し繰り返し、あの-、全員でやっていくことが社会をつくるということだと思ったんですけど、なかなか情報出てこない!と、出てこない(←ケン)取材をして、ちょっと感じてました。はい(←ケン)で、少し話は変わるんですけど、ええええ(←ケン)ちょっとだけ5分だけ、はい(←ケン)あの-2014年からね、うんうん(←ケン)私たち急にドイツの国際会議呼ばれまして、はい(←ケン)まぁあの-、IPPNWとかね、核戦争防止国際医師会議とか、うん(←ケン)いろいろ、宗教者会議とか、原子力に関する裁判会議とか色々呼ばれてるんですけど、はい(←ケン・2014/3/6 核戦争防止国際医師会議IPPNW@フランクフルトの写真提示)初めて会議呼ばれた時ね、(ケン・2014/2/27 同会議@ミンスクの写真数枚提示)え-、招待状に、インビテーションに「Dr.Mako Oshidori」って書いてあったのでので、[会場・どよめき笑い「へ~!」]、ドクターじゃないし、ひと間違いだなぁと思って、あの「芸人ですよ」って返事を書いたんですよね、うんうん(←ケン)「アイ アム ア コメディアン。」って返事書いたんですけど、[会場・笑い]ま、“知ってます。”って返事来まして、で、国際会議も毎年興味深いんですけど-、その前後に、その地元の教会の方々が、あの地元でやってる平和教育にも力を貸してくれということで、はい(←ケン)毎年ドイツで、ま今はフランスとかスイスにも、あちこち行ってるんですけど、ふん(←ケン)あの-、中学/高校/大学/職場訓練校、あちこちの学校で原発事故の取材報告をしてください、と言われて、毎年回ってます。はい(←ケン・学校訪問の写真数枚提示)で、その-、初めて行った時は、そんな急に遠くの国の、遠くの原発事故、何年も前の話を、2時間、聞いてくださいって言っても、学生の方々は、あ教会が無理矢理突っ込んできたプログラムだーって言って、まぁあまり興味ないて寝てる人多いんじゃないかな?と思ったんですけど、うん!(←ケン・様々な学校訪問写真を連続して提示)もう毎年どこの学校に行っても興味津々で、私たちが話してる間中ずーっと「そのことに関して質問があります」とかいっていっぱい手が挙がるんですよね。そう!(←ケン・同写真連続提示)で-、あまりにも質問攻めで、で-、びっくりしたんですけど、初めて行った時、2014年に行った時びっくりした質問がね、一番マニアックな質問が、はい(←ケン)高校二年の男の子なんですけど、「原発事故に詳しい日本人が来たら一度聴いてみたいと思っていました。」と。「あなたは、福島第一原発の非常用電源装置は、本当に津波で流れたと思っていますか?」って聴かれて[会場どよめき笑い]なあんでそんなマニアックなこと聴くの?!って思ってね!で、聴いたら、インターネットに出ている【国会事故調査報告書/政府事故調査報告書(※2)】の英語版をすべて読んだ!って言うんですって!すごいよ!(←ケン)[会場どよめき](※2:関連参照URL:東京大学情報基盤センター内「福島第一原子力発電所事故報告書まとめ」左リンクに国会事故調/政府事故調アーカイブ有)「すべてを読んだ上で、僕は地震原発事故が起こったと読み取れるのに、無理やり津波のせいにしているような気がする」と、「日本は地震が多い国だから地震原発事故が起こったとなると、ほかの原発を再稼働をしにくいから、無理やり津波のせいにしたんじゃないですか?僕は、そう読み取れました。あなたはどう考えてますか?」って質問だったんです!うん!(←ケン)[会場・低く『ふ~ん…』]びっくりしたよね!ね!(←ケン)で、聴いてみたらドイツの学生さんで、インターネットに出ている日本の事故調査報告書、日本の、え-政府のホームページにある英語版を勝手に読んでる人達が、すっごい多いんです!びっくりしましたよね?はい(←ケン)で-、その-、それでマニアックな質問がいっぱい来て、で-、あの-どこの学校でもね、いろんな質問、ま初歩的な質問からマニアックな質問から、来るんですけど、あまりにも質問攻めで、もう一時間とか質問の時間とっても終わらないので、うん(←ケン・とある学校でのマコちゃんの話聴講風景を提示)でも、次の学校にすぐ行かないといけないのでね、1日に2時間×3校とか回ってましたからね![会場・笑い]もう吉本でもそんなスケジュール組みませんよ!ハードで。[会場・笑い]で-、ここの職業訓練校でしたかね、「あの-、すみません、もう40分質問受付けましたけど、もう次の学校行かないといけないので、最後!もう時間がないので、どーしても質問したい最後の一人、ラストワンだけ手を挙げてください」っていうと、(ケン・先ほどの学校でのマコちゃんの話聴講風景で、ほぼ全員挙手の写真提示)ほぼ全員手が挙がる。[会場・爆笑・拍手]すごーい、みんな手え挙げるんだぁ~と思って、で、誰当てていいかわかんないから、困りました、というと、校長先生がすくっと立って、“彼”とかいうのかなあ~と思ったら、(ケン・校長先生の写真提示)「私は校長なので、優先して校長から質問させてください。」[会場・爆笑]みんな質問したがるんだよね、びっくりしました。で-その-、そうゆう質問したがりなんですけど、「でもやっぱり時間がないからごめんなさい!次の学校行かないといけない!」って、走ろうとすると、うん(←ケン)教室出ようとするとね、はい(←ケン)あの写真、バリケードのヤツ行ってください。はい(←ケン・学生に囲まれるマコちゃんの写真提示)もうこのあの、ここの外に出たい!ってするんですけど、こうバリケード張られて、「1人1分1問でいいから答えてください。」[会場・爆笑]って出してくれないんですよね。「なーんでこんなに原発事故のことを興味あんの?」と、聴くと、腕組みしてる彼が教えてくれたんですけど、「僕が今学校で勉強している目的は、大人になったときに第三次世界大戦を、どうやったら起こさずに済むか、ということを根底に、外国語とが歴史とか、すべての科目を学んでいます。」と、「なので、原発事故のことは他の国のことでも、エネルギー政策とか、え-核兵器のこととかで戦争につながり易いような気がして、僕はとても興味があるんです。」と言われて、「うわぁ凄いね!みんなおんなじ感じなの?」って聞いたら、「いや私は将来医者になりたいので、被ばくに興味があります。」と、「僕は環境の研究をしたいので、土壌汚染とか水質汚染に興味があります。」と、みんなそれぞれ別の観点から勝手に原発事故のことを調べてるだけだったんです。すごい(←ケン)わ、すごいねー!と思って、「じゃあ、え-、質問、あのできるだけ受け付けたいんで、なんですか?」と聴くと、意外と原発事故の質問じゃなくてね、ねえ(←ケン)「え-、ナチスのように憲法を変えるといったタロウ・アソウはなぜまだ現役なんですか?」[会場どよめき笑い]「ドイツだとありえないんですけど。」って聴かれてねね!(←ケン)で、もうその-質問、結構政治家の発言のことに関しての質問が多かったんですけど、すごく詳しんですよね、詳しい詳しい(←ケン)で、日本の政治だけじゃなくって、あのフランスとかイギリスとかアメリカとか、他国の政治とか、政治家の発言にも詳しいので、すごいねー!!と思って、うん(←ケン)15歳・16歳の学年だったんですけど、そう(←ケン)でもう「15歳16歳で、こんなに政治に詳しいんだったら、もうみんな支持政党、持ってるんじゃないの?」って聴いてみたら、なんか普通に「あ僕、あの社民党支持してます。」「僕、緑の党に考え方が近いです。」「私は政党・左、THE、あの-THE LEFT っていう左翼の党が好きです。」とか、みんなそれぞれ支持政党があったんですよね!はい(←ケン)で、「えらいね~!私、15歳・16歳の時、支持政党なんか考えたことなかったし、今の日本の15・16で支持政党ある人、ほとんどいないと思うよ、えらいねぇ~」って言ったら、ね(←ケン)あのこの背の高い彼がね、うん(←ケン)「それでは日本は選挙権を持ってから支持政党を考えるんですか?それじゃあ遅くないですか?」って言われて[会場・笑い]「おっしゃるとおり。大人が恥ずかしいことを…。」ってなりましたよね。ほんとにねー!(←ケン)で、学校行ってる時が、みなさんと質問受け付けたりしてる時が、一番勉強になりましたよね。はい(←ケン)で、「原発事故以外でも質問していいですか?」って言うと、あの聴かれて、うん(←ケン)「答えられることだったら…」っていうといろんな質問出てね、そう(←ケン)2014年/15年/16年、毎ッ年あちこちの学校で聴かれたことが「NHKの会長はアレで大丈夫ですか?」[会場・騒然・笑い]って言われましたね!ね!(←ケン)毎年ドイツの高校生が「ミスター籾井は」って聞いてくるっていうのは衝撃でしたね。衝撃(←ケン)でまあ、ミスター籾井、居なくなってからは質問出ないだろうって思ってたんですけど、2017年/18年聞かれたことが、はい(←ケン)「なんで日本の報道は、あんなに政府寄りなんですか?」って聞かれるんですよね。うんうん(←ケン[会場・低く『フーン…』]で、あ-これなんて答えようかな、難しいな-と思って、苦肉の策で、「そうですね、日本のテレビや新聞のトップの人たちは時々総理大臣と一緒にご飯を食べるんです!」って言ってみたんですよね。うっふっふ(←ケン)そしたらね、高校生が机が叩いて「ッウソでしょ!!ギャーーーッ!!」って興奮するから、「なんでご飯食べるって言ったらそんな興奮してんの?」って聞いてみると、後ろ向いてる彼が教えてくれたんですけど、そう(←ケン)「報道というのは、プレスというのは、政治家の記者会見で出されたコーヒーにも、手を付けてはいけないくらいに独立していないといけないんじゃないですか?それなのに日本の報道のトップの人たちが、総理大臣と一緒に時々ご飯を食べるなんて、それはもう日本の報道は報道じゃなくって、政府の広報になってるっていうことを、僕たちは一瞬でよくわかったんです!」って言われて、ね(←ケン)[会場・ささめき、低く『フゥ~ン』]わ!そういう考え方なんだ!あのなんかすいません…こっち恥ずかしかったですけどもね。恥ずかしい事多いよね!(←ケン)そう、うんうん(←ケン)だから本当にあの学生の方々の質問を聴いて、答えたりして話してる時が一番勉強になりました。はい(←ケン)
、そのどこ行っても本当にいろいろな質問が出て、うん(←ケン)で、それもね、あの-ものすごい専門的なことから、色んなことだったので学校のあちこちの先生に、聞いてみたんですよね?はい!(←ケン)「なんでドイツの学校はこんなに質問が出るんですか?」って聞いてみると、うん(←ケン)もうあの、あ違う!一番初めに「原発事故の授業、なんかやってるんですか?」って聴いたら特にやってなくてね、はい(←ケン)その-、「ごめんなさい、あの-、特にやってないんだけど。」という話だったんですけど、でもみんな詳しいんですよ。そうそう(←ケン)で、「なんで詳しいんですか?」って、あちこちの学校の先生に聴くと、聴いてみた!(←ケン)どの先生も同じようなことを言われたんですね。で-、と、いうのは、「ドイツの戦後の教育は第二次世界大戦をとても踏まえている」と、ナチスヒトラーは、民主主義の選挙で選ばれたので、で-、愚かな市民であれば、愚かな代表を選んでしまう。」と、「なので、誰か偉い人、賢い人、権力者、政治家、え-研究者、力を持った人の意見を鵜呑みにするのではなく、市民それぞれが自分で調べて考えて、議論したり、動いたりすること。それが重要だ、と、ドイツの戦後の教育は踏まえているので、学生は、授業でやらなかったとしても、勝手に勉強して、調べて、たくさん質問して、発言するんですよ。」ってことを言われたんですよね。はい(←ケン)で-、他の学校では、ふん(←ケン)「なんであのこんな質問多いんですか?」って聴くと、うん(←ケン)まあ同じようにね、まあ戦後の教育を、え-戦後は、え-第二次世界大戦のことをとても踏まえていると、ナチスヒトラーが出てきた時は、ドイツの国民の大部分の人が、遠巻きに見ていて、まさかナチスが主流になるわけないだろう!と、自分に関係ない、と、見ているうちに、あれよあれよという間に主流になっていったので、ドイツの戦後の教育は、最後の一人になっても、自分に関係なくても、きちんと自分の頭で考えて、意見を発言する。それを根底に置いているので、ドイツの学校あちこちみんな勝手に発言するんですよ。」と、ふーん(←ケン)そう言われました。そうかーー!私、戦後、そのね、ドイツと日本一緒に戦争に負けた、と思ったけど、その教育が違ってたのか!って、思ったんですけど、思いましたね(←ケン)去年またドイツに行ったときに、教育だけじゃなかった!ってことが解ったんですね!そうそうそう(←ケン)で、去年行ったとき、やっぱりまた原発事故のことにすごく詳しい人たちがいて、そうこれ高校です(←ケン・新しい学校での訪問写真提示)高校生なんですよ。で-、あの-、2011年、当時ずーっと情報を見ていないと、今から調べても分からないようなことを詳しい人たちが何人も居たので、「なんで?」って聞いてみたんですね。で、そうすると、え-、一人の高校生教えてくれて、「あなた達、小学生だったでしょ?」って聴いてみたんですよ。はい(←ケン)そしたら「確かに僕、2011年は9歳でした。」と、「でも僕のお母さんがドイツのテレビの、え-原発事故のニュースを見ていて、その時僕に一緒に見なさいと横に座らせました。」と、「でも、津波の映像とか、爆発の映像が怖いので、泣いて観たくないと暴れたんですけど、そうすると、僕のお母さんが、後ろから羽交い絞めにして、[会場・笑い]逃げないようにして、耳元でこう言いました。」と、「あなたね」って、「これは地球上で起こった事実なのだから、目を逸らしていてはダメ。あなたが大人になった時、物事を考えるときの判断材料とするために、怖くてもちゃんと視なさい。」と、「そう言って、原発事故のニュース解説をしてくれながら一緒にみました。そんな感じで僕は2011年、ドイツのテレビで流れた原発事故のニュースは、お母さんと一緒にほとんど視たと思います。だから僕は2011年、9歳でしたけど、原発事故のことに、とても詳しいんです。」と教えてくれたんですね。そう!(←ケン)「みんなそうなの?」って聴いたら、「私はお父さんがやってくれた。」とか「うちは家族全員で原発事故のニュースを見ていた。」とか、口々に教えてくれて、学校が、日本とドイツは違うんだなと思ったんですけど、教育が違うのかな?って思ってたんですけど、うん(←ケン)教育だけじゃなくて、学校に来る前のお家も、ものすごく違うんだ!ってことが、わかりましたね(←ケン)ホントにわかりましたよね!ね!(←ケン)ホントにね!
で-、あの、時々私たち、本の学校の、はい(←ケン)え-先生にも、原発事故の取材報告してくれ、そしてドイツの話をしてくれって呼ばれるんですけど、あの-、そうするとね、うんうん(←ケン)え-時々感想文が来て、面白いんですけど。去年、千葉の高校の人たちからもらった感想が面白かったね。はいはい(←ケン)ドイツの学校の話ししてくれって言われたんで、すると、うん(←ケン)え-『自分はドイツの高校生に負けてると思った。』とか『支持政党とか、考えたこともなかった。』とかね、はい(←ケン)『わからないことがあれば自分で調べればいいということがわかった。』って書いてあって、[会場ささめき]ふっふっふ(←ケン)それ別に初めからわかってても良くない?と思ったんですけどね。[会場・笑い]まあね、ま調べたらいいんですけどね(←ケン)そう、で、一ッ番面白かった感想が、『今日僕は、家に帰ってお母さんに質問してみました。』と、うん(←ケン)『“お母さんの支持政党はどこ?”』[会場・ざわめき『おー!』]『そうするとお母さんは“そんなことを口に出して聴くもんじゃない”』と、[会場・笑い]わお!(←ケン)で、『“あなたは外に出て、他の大人の人に、支持している政党はどこ?とか聞くもんじゃないのよ”と、[会場・『へぇ~…』]“政治の話は明るいところで、大きな声でするもんじゃない”と、そう怒られました。』と。[会場・ささめき『へぇ~…』]うん(←ケン)『でも僕はドイツの高校生に負けたくないので、選挙権を持つ前に支持政党をどこにするか、考えたいと思います。』って書いてたんですけど、なるほど(←ケン)その感想文を読んだときにね、うん(←ケン)9歳の男の子に、怖いって泣いても原発事故のニュース視なさいって、[会場・低く『うーん』]みせるお家と、はい(←ケン)高校生の息子さんに政治とかはもう口にしちゃだめなんだよー、ははは(←ケン)っていうお家と、本当に学校だけじゃなくて、社会を作っていくお家の考え方として、ものすごく大きく違うなと、違うな(←ケン)思いました。ホントにね。ホントやね(←ケン)で、いろんろお伝えしたいことあるんですけど、ええええ(←ケン)一旦ここで皆さんと、お茶を飲みながら、いろいろ話し合っていくスタイルに切り替えましょうか!そうですね!(←ケン)