カッテレンできるかな

生活者、たった1人からはじめてみるおしどりマコちゃんのカッテレンの記録です。東三河の片隅からハミガキするように社会のことを考えて、半径5mを少しずつ変えてみたいと思います。

事故を起こした原発は、事故を起こしていない原発が1年間に放出する放射性物質の10倍を1時間で出している【抜粋文字起こし】(約11分)

2019年6月21日(金曜日)14:00~@静岡市
プラムフィールドのお茶べりTeaTimeより抜粋【その4】


※下↓の見出しは、ペリスコープ動画の頭出し再生リンクです。

事故を起こした原発は、事故を起こしていない原発が1年間に放出する放射性物質の10倍を1時間で出している(約11分)

ま、因みに色んなことを過去一杯出したんですけど、はい(←ケン)あの-初めてね、東京電力に行ってした質問が(目くばせ)、うん(←ケン)え-当時、え-…、ん?(←ケン)…会見だけじゃなくって、インターネットの、インターネットで福島第一原発も(ケン・画面に福島第一原発の画像提示)ずーっとライブカメラで映ってました。それをずーっと観てまして、当時はもっとちっちゃいものでしたね(←ケン)引きでしたからね。引きのカメラ、はい(←ケン)2011年の3月4月まで、7月とか9月も実はずーっとだったんですけど、原子炉建屋から定期的に白い煙が吹き上がって、それ一体何だろうと、2011年めちゃくちゃ怖かったんですね。はい(←ケン)で、いくら記者会見を観ても、東京電力は自ら説明をしてくれないし、記者さんも誰も質問しなくって。うん(←ケン)で、毎晩1週間くらい1号機2号機3号機4号機と、どれくらいの、え-頻度で、白い煙が吹き上がっているのか数えると、まぁ建屋によって多い日もあれば少ない日もあって、定期的ではなかったんですね。はい(←ケン)なのでこれは、どうして昨日の晩、2号機はめちゃくちゃ多かったけど、今日は3号機がめちゃくちゃ多いし、どういうわけだろうと思って、うん(←ケン)
でそれで初めて記者会見に行った時にした質問が、はい(←ケン)ライブカメラを見ていると、毎晩原子炉建屋から白い煙が吹き上がっていますが、あれは何ですか?小さい爆発ですか?ベント…』ベントって言って、中の汚れた気体を、あの-フィルター通して外に出す作業なんですけど、『ベントですか?』それが初めての質問でしたね。そうです(←ケン)すると、東京電力の回答は、え-『毎晩出てくる白い煙は、あれは水蒸気でございます。』っていう回答だったんですね。『溶け落ちた核燃料が、とても高温で、中で散らばっているので、上から大量の水をかけて冷やして、そして、そうすると水蒸気が発生して、それが建屋の中に溜まって、その水蒸気が定期的に吹き上がって見えるのでございます。』という回答で、はい(←ケン)よかったー!水蒸気か!小さい爆発じゃなくてよかったー!って、思ったんですけれど、うん!(←ケン)ふと不安になって、『その水蒸気には、放射性物質は含まれてるんですか?』って聞いてみたんですよね。そしたら東京電力が『はい、その水蒸気には放射性物質は含まれてございます。』って言われて。[会場ざわめき&笑い]
てっ、丁寧に言われたけどこれダメってこと、アウトってことだよね!そう!入ってるってこと(←ケン)入ってるって意味だよね…で動揺して、『じゃその水蒸気に放射性物質が含まれてるんだったら、大体どれくらい含まれていて、どれくらいの放射性物質を外に出してるのか、計算して出してみてください。』と、『私この1週間、1号機2号機3号機4号機の建屋から、毎晩、え-各建屋がどれくらいの水蒸気を、白い煙を、外に出しているのか数えてみましたけど、多い日もあれば、少ない日もあるので、毎晩各建屋から何回水蒸気を外に出しているのか、ちゃんと数えて、どれくらいの放射性物質を毎晩外に出してるのか、計算してみてください!』って、聞いたんですよね。はい(←ケン)そしたら東京電力が『いえ、あの夜とおっしゃいましたが、昼夜問わず放出してございます。』[会場どよめき・笑い・ざわめき]びっくりしましたね。一日中でしたね。(←ケン)一日中。
これね、昼は明るいから水蒸気、判りにくいんですけど、夜はライト照らしてるので、水蒸気が白く反射して判りやすいって、数えやすい、っていうだけだったんですよ。そう(←ケン)びっくりして。で、『とにかく、1日のうちにどれくらいの放射性物質を空気中に出してるのか、計算してください。』って言ったのが、初めての質問でしたね。はい(←ケン)そしたら東京電力は『ゼロとは言えませんので、ま検討してみます、計算します。』ということで、で、それからずーっと記者会見で通い続けるうちに、あの別の質問しながら、『あの以前から聞いております質問の回答でましたか?』と聞き続けて、はい(←ケン)で、この質問の回答が出てきたのが2011年7月、3ヶ月かかりました。3ヶ月ですよ(←ケン)『2011年7月の段階で、1号機2号機3号機合わして、え-、空気中に出している放射性物質の量は、一時間に10億ベクレルです。』って言われたんですよね。10億(←ケン)動揺してね、ゼロとは言えないって言ってたのに、一時間に10億?!そう(←ケン)え?!おかしくない?!って思って、ね(←ケン)で、動揺して『え、一日に?一時間に10億ってことは、一日に240億ですか!?』と聞くと、はい(←ケン)『はい、10×24でございます。』[会場笑い]それくらいすぐわかるわ…って思って。僕聞いちゃった。(←ケン)で、『じゃ私が初めて聞いた4月どれくらいですか?』と聞くと、一時間に2,900億ベクレルでした。そう(←ケン・画面に2011年放射性物質放出量推移を提示)
で-、その-、一時間に10億ベクレル、7月の段階で空気中に出ているっていうのは、さすがにテレビや新聞のいろんなトップニュースになって、ニュース速報でテレビでテロップ流したところもありましたね。もう大ごとですよ(←ケン)大ごと、の、ニュースになったんですけど、はい(←ケン)でも私がそのすごく不思議だったのは、うん(←ケン)空気中にどれくらい放射性物質が出続けているのか、というのを、はい(←ケン)芸人の私が3ヶ月毎日聞かないと、情報として出て来なかったんですね。ね(←ケン)で、その時、他の記者会見場の記者さん達は、うん(←ケン)連携してくださるわけでもなく、そうそう(←ケン)その-も爆発の時だけ、放射性物質がド--ンといっぱい出ていて、爆発していなければ、放射性物質が空気中に出続けたとは、あんまり思ってらっしゃっらなかったんですよね。ね(←ケン)私がヤジられる始末でしたからね。そうですよ(←ケン)『どうせ今はもう出てね-んだよ!しょ-もない質問すんなよ-!』とかヤジられてましたからね。ね(←ケン)はい。で-これは9月以降になって東京電力から出てきた資料なんですけど、はい(←ケン)7月の段階で(画面を指す)、2011年の9月ね(←ケン)あ、そう2011年の空気中に出ている1号機3号機、1・2・3号機の空気中に出している放射性物質セシウムの一時間あたりの放出量です。はい(←ケン)え-、初めてオープンになった数字が、7月の段階で、6月末の数字、一時間に10億ベクレル、これがいっぱいニュースなった数字なんですね。はい(←ケン)その時同時に私が初めて質問した4月はいくらだったんですか?と聞くと、一時間に2,900億ベクレル(ケン・画面アップにする)で、え-、…あちょっと日付見たいんで引いてください、あわかりました、はい、はい(←ケン・画面戻す)はい、3月15日は一時間に800兆で、3月末で一時間に2.5兆、でまぁ段々少なくなっていきまして、落ち着いてきました、という段階になって、すごくわかりやすいグラフが出てきました。はい(←ケン)で-、その-、取材長年してて、段々解ってきましたけど、うん(←ケン)本ッッ当に大変な時は、リアルタイムで情報は出てこず、落ち着いてから、あ-以前大変でしたけど、そう(←ケン)今はもう大丈夫です、っていう感じの、ね(←ケン)情報の出方になってますよね。絶対大変な時には(←ケン)出てこない!出さないですね(←ケン)詳細な情報は出てこない、はい(←ケン)っていうのが良くわかってきました。
で-じゃあ今どれくらいかっていうと、今(←ケン・2019年5月末東電発表の放射性物質放出推移を提示)はい、これ最新の資料だと5月末の、え-そうですね資料で、東京電力の資料で、4月のデータですね(←ケン)はい。え-、ま1・2・3・4号機合わして一時間にどれくらい出ているのか、というのが毎月出てきます。で-、2019年4月で1.4×10の4乗なので、一時間に、え-1万4千ベクレル、ちょっとなんか多い月、10の5乗だと、今年の2月は一時間に1.3×10の5乗なので、一時間に13万ベクレル。で-、ここ数年ずーっとデコボコしてまして、一時間に10の4乗から10の5乗なので、ここ数年、数年ほんと4、5年なんですけど、一時間に数万から数十万ベクレル、空気中に、え-出続けているということになります。一時間に(←ケン)一時間に。はい(←ケン)[会場『1時間?』]
で、あのこれは一体どういう意味を表すのか、多いのか、少ないのか、危険なのか、安全なのか。これ危険か安全かっていうのは、私は、こう評価としては出せないんですけど、うん(←ケン)それはいろんな考え方あると思うので、はい(←ケン)はい。で-、その比較のしかたとして、事故を起こしてない原発は一時間にどれくらい放射性物質を出すのか、というのがひとつの目安になると、私は思います。なるほど、はい(←ケン・画面に関西電力放射性物質放出推移を提示)これ、関西電力のホームページから、え-美浜原発・高浜原発大飯原発が、空気中に出している放射性物質の、え-資料を見ますと、ヨウ素が、え-10のEの4、Eの5という数字が並んでますけど、10の4乗とか10の5乗とかですね。で、数万から数十万ベクレルを、これ問題、問題というか気を付けていただきたいのは、一年間に出している放射性物質のうち、ヨウ素の量が、数万から数十万、なんですね。で、さっきは、東京電力福島第一原発は、一年ではなく一時間なんです。で、しかもヨウ素じゃなくセシウムで、はい(←ケン)すごく具体的に、すごく細かいんですけど、セシウムを、空気中に出る放射性物質セシウムを、空気中に出る放射性物質ヨウ素に換算した時に、うん(←ケン)あのセシウムの方が影響が大きい、エネルギーが大きいので、一桁上がるんですね、はい。ふーん、じゃもっとたくさん(←ケン)そうなんです。
え-、厳密にいうと、事故を起こしていない原発が一年間に出す、空気中に出す放射性物質の量を、事故を起こした福島第一原発は、今は一時間に出していて、で-その一年間に出す量の、厳密にいうと、一年間に出す量の10倍を、一時間に出し続けている、ということに、なります。はい(←ケン)はい。こんなん誰も言うてくれないね(←ケン)うん。[会場小さくどよめき]
で、あま因みに、あの-INES(イネス)の原子力評価尺度、これね(ケン・画面転換する)ま因みにね、あちょっと一個戻って、はい、ちょと待ってちょと待って、一個って…(←ケン)あさっきのヤツさっきのヤツはい(ケン・画面関電放出推移に戻す)これね、ヨウ素なんですよね、で、それでさっき、え-…東京電力のヤツ出してください。はい(←ケン・東電2019年5末推移に戻す)で、これが、え-…セシウムということ、これは書いてないね、じゃそのもう一個前のだ。もう一個前の?(←ケン)うん、あの2011年の。これか(←ケン・2011年放射性物質放出量推移を提示)そう、でこれがセシウムの一時間あたりの放出量、セシウムヨウ素を比較するときに、それそこで-INES(イネス)の換算表出してください。はい(←ケン・換算表を提示)これちょっとあの-、日本語じゃなくて英語のもなんですけど、え-…、アトモスフィア、大気に出てくるときの放射性物質を、放射性物質のI131、ヨウ素を「1」とした時に、セシウムは何をかけたらヨウ素の評価になるかという時に、え-…、セシウム134は17倍、137も40倍すると、ヨウ素換算できるということなので、[会場『ふーん…』]一年間に出す放射性物質のうち、ヨウ素の量とセシウムの量、単純比較はできないので、どう比較するかというと、セシウムだと、それぞれ、まあ17倍40倍かけるので一桁上がるんですね。なので一年間に出す、事故を起こしていない原発が一年間に出す放射性物質の量の、10倍一桁高いものを一時間に出し続けているということになります。ね(←ケン)細かいですけど!細かいけど(←ケン)はい。でもこれ見てると1万倍て書いてるのはプルトニウムですか?(←ケン)あそうそうそう、だからその核種によってねヨウ素換算するときに、状態が違うので。はい。係数が違うので。はい(←ケン)
で-あの-、なので、今どういう状況かっていうことを、その-、出ている情報を、だけでも、色々調べていくだけで、その-、自分で判断できる材料というのはあると思うんですね。はい(←ケン)でそういうのをコツコツコツコツ調べて集めていますよね。うん(←ケン)で、わからないことは聞き続けるということを繰り返していて。そうですね(←ケン)そう。そう、でもね--、ほんと空気中に出ている放射性物質の量とか、2011年の4月初めて記者会見に行った時、え-、一番初めに空気に出ている放射性物質の量というのを聞いて、その次に質問したのは、『現在福島第一原発で働いている作業員の人たちは、どれくらい被ばくをしてるんですか?』っていうのを二回目に聞いたんですよね。そうです(←ケン)で、私ねそれ、ほっといても100人いる記者さん達が質問したり、東京電力が自ら説明するものと思ったんですけど、3週間記者会見を見続けていても出てこなかったから聴き始めてたんですよね。記者会見に行ってね(←ケン)そう!そう!なので、やっぱりちゃんと知りたい情報は集めていかないといけないっていうのをすごく感じますね。待ってても仕方ないね(←ケン)