カッテレンできるかな

生活者、たった1人からはじめてみるおしどりマコちゃんのカッテレンの記録です。東三河の片隅からハミガキするように社会のことを考えて、半径5mを少しずつ変えてみたいと思います。

良く当たる記者、避けられてる記者がいる【抜粋文字起こし】(約10分)

2019年6月21日(金曜日)14:00~@静岡市
プラムフィールドのお茶べりTeaTimeより抜粋【その3】


※下↓の見出しは、ペリスコープ動画の頭出し再生リンクです。

良く当たる記者、避けられてる記者がいる(約10分)

で、まず東京電力の記者会見を、ずっとインターネット中継を見始めて、…で、まぁそれで、…すごくこう簡単に言うと簡単に言う、言うて、言ってもいいですかね?いいですよ、はい(←ケン)はい。
インターネット中継をずーっと見始めていて自分が取材するって言うつもりはなかったんですけど、でもやっぱり丁寧に言います、ふふ。あと1時間くらい、1時間ないからね(←ケン)あ、そうだそうだありがとう!そう、え-自分で取材をするというつもりはなかったんですけど、その、色々調べていくうちに、記者会見で出た情報がすべてテレビや新聞に流れるわけでもないし、その-取材してらっしゃる報道の記者さん、え-時々ね、あの-、菅官房長官の記者会見とかニュースで流れますけど、そのいろんな記者さんがいらっしゃって、情報が出てくるっていうことをなんとなくわかってたんですけど、記者会見を書き起こし続けた時に、同じ情報が出てきたとしても、そこの記者会見を取材している記者さんが、女性か男性か、若いか年配の方か、どこのメディアの方か、原発に対してどう思っているか、理系か文系か、様々な要素によって同じ情報を得たとしても、出てくるニュースが違う!ということに気づいたんですね。そうです(←ケン・お水をマコさんへ運ぶ)ニュースが、文章が。あいいよ、いいよ、ありがとう(ケン・戻り際椅子につまずく)[会場笑い]ありがとうございます[会場笑い]なんですか、なんかあの-、気ぃ遣ってくれる割にどんくさいっていうね。[会場笑い]すみません、ごめんね、はい(ケン・戻る)
それで、ずっと書き起こし続けていって、そういうことがわかって、で-、まあそれでも自分で取材をするというところまではまだなかなかいかなかったんですけど、当時の記者会見めちゃくちゃ荒れてましたね。かい、会見場がね(←ケン)そう、で-もうすごいヤジとか怒号が飛んでいて、え-東京電力に『ちゃんと情報をだせ!』とか、あの-『もうどうせ燃料溶けてるんだろう!』とかね、そういうヤジとか怒号もいっぱいあって、ええ(←ケン)そういうヤジはわかります。毎日100人ぐらいが記者さんがいらっしゃってね、みんな知りたいからね(←ケン)知りたいから。でもそうじゃなくて、その-、記者会見ずっと毎日何時間も観ていて、3時間4時間ずっと手を挙げ続けていても、一度も当たらない記者さんもいてね(ケン・会場最前列でその記者さんの真似をして挙手)司会この辺にいるんですけど、後ろの方、その後ろの方、[会場どよめき・笑い]明らかに避けるですよね。ね!(←ケン)で、手ぇ挙げてる人が、司会の、司会の視界に、シャレじゃないですよ、司会の視界に入ろうとこんな風に動いてね(マコ・挙手して大きく左右に揺れる)[会場ざわめき・笑い]で、でも当ててくれないので、3時間手ぇ挙げっぱなしでね、『なんで質問受付けてくれないんですか!公平に指名してくださ-い!』って(ケン・戻る)最終的に叫びだして、はい(←ケン)で-その-、毎日記者会見を書き起こし続けてるからわかるんですけど、一番前で3時間手ぇ挙げてる人が一度も当たらない一方、あの特定の新聞社とかテレビ局が、同じ記者さんが、2回も3回も当たるんですよね。それが毎日続くので、これはたまたまじゃなくて、わざと当たらない、もう良く当たる記者さん、避けられてる記者さんがいるんだなって、毎日記者会見書き起こし続けているうちに分かるんですね。これね(←ケン)そう、であの-、すごく避けられている記者さんが、はい(←ケン)え-東電の司会当時4人いて、一番若い司会の方が、夜中とか早朝だったんですけど、そういう若い司会の方になると~、うっかり『前の方。』[会場笑い]って、当たるんですよね。[会場さらに笑い]そうですね-(←ケン)ね-。で、誰もが避けている、東電の人が誰もが避けている記者さんがたまに当たると、ものすごく突っ込んだ、核心を突いた質問、東京電力が嫌がるような質問するんですよね。で、あ-その質問聴きたかった-、いいこと聴いてくれた-みたいな。はい(←ケン)でそういう、東京電力が嫌がるような質問が出ると-、他の記者さんが『お前の質問なんかいいんだ-!』とか『そんな質問後にしろ-!』とか『お前だけの記者会見じゃないんだぞ-!』とかね、そう(←ケン)記者さんが記者さんをヤジるんですよ。質問聴きに来てる人どおしね!(←ケン)そう!そう!これはいったいどういうことだろうと思って。はい(←ケン)で-まぁ、3週間くらい記者会見を書き起こし続けた結果、うん(←ケン)その記者さんの声を聴いただけで、どこの誰かだんだん聴き分けられるようになってきたんですよね[会場笑い]ほんとに?!(←ケン)そう、で-あの-、所属媒体と、ね-名前、一番初めに名乗るんですけど-、はい(←ケン)それ名乗らなかったとしても、『この声は朝日のスギモトだな?』とかね[会場笑い]『読売のサトウ、昨日から鼻声だったけど、今日完璧に風邪引いたね-。』[会場笑い]とかね、コンディションも解るようになって、ちょっと特殊ですね-、マコちゃんがね!(←ケン)そうこうしてるうちにね、その-、どの記者さんが、どういうヤジを飛ばしているのかまで分かるように、聴き分けられるようになりまして、うん(←ケン)勢力図というかね、はい(←ケン)なかなか当たらない、東京電力の、あの嫌がるような質問をする人たちは、フリーランスの記者さんとか、週刊誌の記者さんが多いんですよ。週刊プレイボーイとか、週間SPA!とか、週間FRIDAYとかね。はいはい(←ケン)で-それで-、その-、嫌がるような質問、週刊誌とかフリーランスの人がすると-、良く当たる特定のテレビ局、新聞社が人が『お前の質問なんか後にしろ!』てヤジるんですよね。ね(←ケン)で、ま因みに良く当たる、こう-、え-、特定の新聞社の人たちの質問て当たり障りなくってね、そうそう(←ケン)なんで今そんなこと聴くの?!みたいなね。ね(←ケン)『この資料の中の一番高い値と低い値を教えてください。』っていうんですけど、そう(←ケン)[会場どよめき]10個ぐらいしか値書いてなくって、それ、あの、見たらすぐわかるやん、みたいなね。[会場どよめき&笑い]ね!(←ケン)だからあの東京電力じゃなくって、私が答えたげよか?[会場笑い]みたいな、そんな(←ケン)すごい簡単な質問されるんですよ。それにこう時間取られるとね、やっぱり(←ケン)そう、そう、で-、なのであの-、ほんっ、その記者会見を見続けてるうちにね、はい(←ケン)私はテレビや新聞の情報を作る元だと思って記者会見を見続けて、起こし続けているのに、記者会見ですらフェアに情報が出てくる状況じゃないんだ!ということに気付いて、うん(←ケン)これはひどいと、ひどい(←ケン)今私が知りたい情報を記者会見でどんどん出して欲しいのに、うん(←ケン)それがなかなか出てこない体勢になってる!と、これはおかしい!!っていうことで、はい(←ケン)で-、家族会議を開きましてね、ま、ふたりですけどね(←ケン)はい[会場笑い]『ケンちゃん、あの-私、声の瞬発力と大きさやったら誰にも負けへんと思うから!』『そうやね(←ケン)』『あの良い質問するフリーランスとか週刊誌の人達』『うん(←ケン)』『ど--考えても多勢に無勢っていう感じやから』『はい(←ケン)』『またあの-、いつも良い質問する小さいおっさんが当たって、あの-またいつものヤツが“お前の質問なんかいいんだ”って言ってきたら』『はい(←ケン)』『私たちが、記者会見場入って』『はい(←ケン)』『後ろから…』『『私たちが聴きたいんだ----ッ!!!ですよ--ッ!!!』』って、言い返してやろうと思いまして[会場笑い]そう(←ケン)だから初めて記者会見に行った目的は、取材をするというより、ヤジり返すというのがね[会場笑い]主な、主な目的でしたね。そうでしたね、動機はそうでした(←ケン)はい、でもまあ一度もヤジったことは無いんですけど、はい(←ケン)その-、自分が知りたいことが、その-、テレビとか新聞でニュースになるのを待っていてもダメなんだということに、原発事故の時に気づいて、はい(←ケン)自分で調べて、知りたいことを調べて、どこに情報があるのか、どこで出てきているのか、誰に聞いたらわかるのかっていうのをどんどんどんどん調べていって、はい(←ケン)そしてそれを共有していろいろ考えていくということを、すごい始めたかったんですね。ね(←ケン)はい、で、ま、そういう形で2011年の、え-4月から記者会見に行きましたね、そうですそうです(←ケン)ま、そう聞くと芸人が取材を始めたというのも自然が流れに聞こえませんか?そうでもないですかね?あはは![会場笑い]まあまあね(←ケン)強引だったかもしれません。いやいやいや(←ケン)はい。そうやって始まりましたよね(←ケン)始まりました。そう、そうですね。うん(←ケン)で、そうですね-、でも当時ね、私、あ!申し遅れましたが、うん(←ケン)神戸生まれの神戸育ちなんですけど、大学を鳥取大学の医学部生命科学科というところに行きまして、そこあの-、優秀な成績で3年で中退しましてね、ハイ[会場笑い]ホントは4年だった!(←ケン)ホントは4年だったんですよね。あの-、4年行ってたってことを最近知ってびっくりしました。はい、ふふ(←ケン)はい、で-、はい(←ケン)え-、それでちょっとだけチェルノブイリ原発事故のことも、あの学校で習っていたので、それで福島で事故があった時に自分が学校で習ってたことと、何か違うことがどんどん流れて来始めたときに、それで何かがおかしいと思って、自分が知りたいことはどうゆう、え-、どこにあるのかっていうのを始めたんですよね。はい(←ケン)で、2011年東京電力の記者会見に行った時はとてもたくさんの記者さんがいて、うん(←ケン)毎日100人くらいいたんですけど-、うん(←ケン)あの-、今どういう状況かっていうと、え-、こんな状況ですね。あの-、10人、前後ですね。そうそうそう(←ケン・画面で東電記者会見の出席者推移を画像数枚送りで提示)はい、去年一番記者さんが少なかった時、おしどり以外の記者は2人だけでした。[会場笑い]ね-(←ケン・引き続き画像数枚送りで提示)少なかったね-。少ない日ありますよ-(←ケン)はい、で-その大きいテレビ局や新聞社の記者さんも人事異動があって定期的に入れ替わるので、で-あと週刊誌とかフリーランスの記者さんでずーっと継続して取材されているという方は、あの-ほとんどあまりおられないので、はい(←ケン)いつのまにが私たちおしどりが、うん(←ケン)最も東京電力の記者会見に参加している、牢名主みたいな存在になりましたね。[会場笑い]本当にね(←ケン)ベテランの。はい(←ケン)最多出席回数、みたいでね。[会場笑い]で-、記者さんだけじゃなくて、東京電力の、広報の会見者の方も入れ替わるんですね。ケンちゃんが、ケンちゃんあの-年表を作ってくれたんですけど、(ケン・画面に東電会見者の歴代年表を提示)こんな感じです。[会場『お~』どよめき・笑い]はい。
2011年松本純一さんという方がずっと説明されてたんですけど、入れ替わり立ち代りで、今は木曜日が森永さんと大山さん、月曜日が八木さんと木元さんという体制ですね。[会場『ふ~ん』ざわめき]で-その-、ずーっと取材をしていると、ま-今、記者会見で起こっていることがどういう状況かというと、8年前、2011年や12年に、どういう状況だったか、というのを、きちんと把握しておられない記者さんが、ふわっとしたことを聞いて、当時東京電力がどう説明していたかというのを、あまり把握しておられない会見者の方々が、自分ところの都合のいいように答えていくという。あ、こうやって歴史の書き換えって行われるんだっていう状況ですよねはい(←ケン)はい、でも!そういう歴史の書き換えが行われるたびに、『すいません、私2011年、松本純一さんがどうやって説明していたか、今手元に書き起こしを全て持っているので読み上げましょうか?』[会場笑い]ってやるんですよね。はい(←ケン)そうすると、東京電力が『確認しますので、お待ちください。』[会場笑い]
で-、訂正が入ることが結構多いですね。そうですね(←ケン)はい、でも-、その---、そうですね、だから、ずっと取材してて、あの-、感じるのは、過去出ていた情報が、今あまり出てこなくなってるんですね。例えば、過去はもう私たち、がね、当時記者会見ですごくせっついたので、その-、作業員の方々が、とても被ばくするような作業の場合は、どのような形で、どれくらいの計画線量で、そして実際作業したらどれくらい被ばくしてしまったのか、きちんと毎回情報として出して欲しいってこと言ってたんですね。はい(←ケン)そしたら2012年13年は出てました。でも、今は全然その情報が出てこなくなって、で、過去出ていたのに、なんで出してくれないんですかっていうふうに聞くと、聞いても出してくれないですよね、質問しても。(←ケン)そう、東京電力が言うにはね、はい(←ケン)その『過去は、社会の関心が高かったので、え-、会見で質問する人も多かったので、出しておりましたが、今は社会の関心が低くなり、そういう質問されるのは、』ハッキリ言われたよね?はい(←ケン)『そういう質問されるのは、おしどりさんだけですから。』そう(←ケン)[会場どよめき・笑い]って言われてましたよね。ね(←ケン)
なので、改めて資料を作るという用意をしていないと、もうその情報は出さないと、東京電力は判断していると、そう答えられることがとても多いんです。関心が低くなったので、過去出してた情報も出さない、と。もう、あの-、やっぱり情報ってね、はい(←ケン)その-、勝手に出てくるものじゃなくて、調べて、質問して、出してくれって言わないと出てこないものですし、出してくれと言ったとしても、数が少なければ出てもこないということがすごく多いですね。そうね-(←ケン)はい。