カッテレンできるかな

生活者、たった1人からはじめてみるおしどりマコちゃんのカッテレンの記録です。東三河の片隅からハミガキするように社会のことを考えて、半径5mを少しずつ変えてみたいと思います。

農家の被ばくはどこが対策を?農作物だけ大丈夫ならいいの?【抜粋文字起こし】(約13分)

2019年6月21日(金曜日)14:00~@静岡市
プラムフィールドのお茶べりTeaTimeより抜粋【その6】


※下↓の見出しは、ペリスコープ動画の頭出し再生リンクです。

農家の被ばくはどこが対策を?農作物だけ大丈夫ならいいの?(約13分)

で、これ2017年の避難解除の時の話ですけど、今年2019年でも、あの-福島の農家の方々が同じような闘いをずっと続けてらして、はい(←ケン)今年の農民連の交渉、4月26日、2019年の4月26日だったんですけど、はい(←ケン)今年も同じような、交渉がずーっと続いてました。そうでした(←ケン)
で-、その今農民連の方々は自分たちの被ばくを、あの調査してくれ、対策とってくれ、ということの中に、うん(←ケン)だからそのさっきね、お示ししましたけど、自分たち農民連の方々が自分たちの土地を測って、『視てください!放射線管理区域の基準より高いでしょう?』って出しても、うん(←ケン)国側は、それは公的な測定じゃない、ということで、動いてくれないんですよね。[会場ささめき]そうそう、国は国で測ってますから(←ケン)そう!だから農家の方々は『じゃあ一か所でいいから測ってみてください!』っていう交渉を続けていて、はい(←ケン)で、国側の言い分として、あの-『空間線量で視ているので問題ありません。』と。[会場どよめき『え~…』]空間線量(←ケン)で、空間線量も、地上80mの航空モニタリングで、[会場・笑い]飛行機で(←ケン)それで、あの色々高いとこ低いところ視ていて、まあまずまず問題ないということにしています、と。毎年ね、農家の方々、『俺たち、トンビじゃねーんだ!』っておっしゃってね[会場どよめき・爆笑]ね!(←ケン)『地上80mじゃなくて、地べた測ってくれ!』っていう話をしていて、どれだけ上から目線か(←ケン)そうそうそうホントですよ、ね(←ケン)地上80mの目線ですよ!はい(←ケン)で-その空間線量じゃなくって、しかも、それも、あの-、『土の中にどれくらいセシウムがあるのかベクレルで測ってくれ、それも1kg中何ベクレルか、ではなく、1平米当たり何ベクレルか、きちっと測ってくれ』ちょっとポンチ絵出してもらえます?はい(←ケン・農家が鍬を持つ後ろ姿の2つのイラスト、右は1196.3Bq/1kgで立方体に立ってる、左は176300bq/m2で平面に立っている。上部に空間線量0.21μSv/hの文字。)という、要望をされています。なんでかっていうと、その1kg中何ベクレルかという測定ではなく、うん(←ケン)1平米あたり何ベクレルかというのが、表面汚染濃度と言いまして、これが労働安全の観点からの測定なんですね。人に対する(←ケン)人に対する、え-、安全面での、はい(←ケン)え-、それこそ電離放射線障害防止規則で、放射線管理区域を、あの考慮する際の測定だからです。なるほど(←ケン)表層にどれぐらい汚染があるのかを1平米当たりの何ベクレルかを測ってくれ、という要望を、はい(←ケン)一か所でいいから測ってくれ、という要望をされてます。はい(←ケン)[会場ささめき]
で、今年の、今年事故から8年経って、先々月も同じような交渉が続いているということを、ちょっとみなさん、観ていただきたいので、動画を、動画に-、はい(←ケン)あの-、ちょっと文字を(←ケン)文字を付けて、はい(←ケン)きたんで、ちょっと、ちょっとだけご覧ください。はい、はい、行きまーす(←ケン・画面で無音声動画再生する。)あ!ちょっと待ってくださいね!すみません、すみません。(←ケン)音出すの忘れてたの?音出すの忘れてました、はい、失礼しました。はい、もう一回行きます。(←ケン・画面で動画再生する。)はい!

農民連:…この能天気さに呆れる。お空から測ってます、推計値。なんで地べた測んないのよ(女性:そうだ)今みたいに樹園地、全然違うの。上から測って推計値でしょ?未だに。なんで一筆ごと測んないのよ-。土壌って全部ね-、放射性物質って、きれいに近辺、降られないの。色々ホットスポットとかいっぱい出て来てんの。それが我々農家にとっては嫌なのよ。安全だとか、その辺が、その辺に一帯がこのぐらいで安全です、みたいな。でも違うんだよ、一筆一筆ごと。そうしないと、本当にね我々、我々が要求したような、健康とか。これね、実際に“直ちに影響がありません”の部類だから。何が心配かって次の世代のことが心配だから言ってるわけよ、これ。安心して自分の子や孫に農地を譲っていいかどうかっていうこともね、あるわけよ。そのくらいこの土が汚染されてるから、空間線量じゃないのよ!(男性:そうなんだよ)ベクレルで測ってくれよ!(男性:そう)それもあれだよ、キログラムなんてね、10センチも中掘ってほれ出たってんじゃないよ、表層だよ?表層にどれだけ放射性物質があるかって事を、なんで測らないのよ!

(ケン・一次停止し、画面暗転)これでこの後、国側が回答するところを観ていただくんですけど-、その、聞き取って観ていただきたいのは-、測定は食の安全安心と、安定供給の観点からの測定で、労働安全とか、健康への影響という、観点からの測定じゃないという意味のことを言いきってしまうので、[会場・失笑]農家の方々がね、『じゃあ!俺たち農民はどうなってもいいのか!』と、声を荒げる場面があります。[会場スタッフがマコちゃんへ給水]あ、有難うございます。
で-、そして、その-、動画の最後の方に、6分後くらいにね、はい(←ケン)その-、自分たちは、あの-、息を止めろとか、マスクをしろと言われて農業を続けてるんですよ、と、飲食禁止って言われてるんですよ、放射線管理区域で働いてるんですよ、と。さっきの川俣町の説明会で、あの-言われたようなことも、避難区域の方々じゃなくて、2011年から農業されてる方々ですけど、同じようなことを、別の説明会、別のプリントで、言われていて、そして、それを知ってくださいっていうこともおっしゃってるので、それも是非ご覧ください。はい、行きます。(←ケン・画面で動画再生する。)


政府側:手前どもの、あの-測定調査につきましては、当然あの樹園地も対象となっているところでございまして、えーその、え-、一応のあの空間線量率につきましても、あの-別途、その航空線量率を、あのそのまま活用しているわけではなくて、実測しております。

農民連:どこで?

政府側:えっと、まあの避難地点までは…

農民連:あれキロベクレルでしょ?

政府側:あ-はい、まあおっしゃるとおりですし、あの…

農民連:表層を測ってよ、表層を。

政府側:え-、我々の、え-目的としましては、繰り返しになりますけども、あの食の安全安心であるとか、食の安定供給ってことを目的として

農民連:自分身体はどうすんだよ!食い物のためにやるっていう研究だけなんだよ、あんた達の考え方は!俺の身体はどうなってんだよ!風が吹くんだよ!ホコリが舞うんだよ、吸うんだよ、目に入んだよ!いいのかそれは!それは俺は関係ないの?食い物に移さなければO.K.なのあんた達は。(男性:農民はどうなってもいいのか!)

政府側:そういうつもりは一切ありませんが…

農民連:だから測れっつってんの!(←別の男性)
農民連:(女性)あの-、その関連した話なんだけど、みんなはあの-、放射能降った、現状にどういう影響があるかっていうのは見てないでしょう?農家の人は見てるの。降った時にね、びっくりするような、あの-現象が起きたんだよ!草がね、びっくりするような、あの作ったような、緑っていう黒々とした、それもすごい大きくなって、そういう状態を見てるから農家の人は恐いって言ってんの。それが影響ないわけないんだよね、人間の身体にも。まあ私は歳とってっから、老い先短いからどうなってもっていう考えの人もあっかもしんねっけど。これから子どもと孫、ひ孫っていくんだから。(男性:そうだ!)それを測って欲しいって言ってるの。(男性:計ってよ)だから、それを見てる私たちは恐いの!あなた達は見てないからわからないの!(女性:他人事なんだよ)目に見えたんだよ!(女性:見たよね)

農民連:(男性)今の話の流れ、聞いてわかるよね?除染で土を被せたい。それ贅沢。なんで?守りたいから、でしょ?これ一緒の話なんだって!だから測んなくちゃならないの!で、なんでそれを、国がやらないのかわかんない!なんで?なんでやりたくないの?一か所でいいつってんの!とりあえずやってつってんの!(男性:あんた達測ろうよ!農協でも測ったって言ったじゃないっすか!)(女性:空から測るより、かかんねぇよ、金)[動画現場・笑い][会場:笑い]いいっすよ、だから!一か所だけ、約束してよ!(女性:ほんとだほんとだ)毎年言ってんだよ?いや、俺らは全部測れっていう要求だ、でも最初の一歩として、一か所測るべさ。いやいや、検討して持ち帰ってよ、いいっすか?持ち帰ってよ!

政府側:やあの、繰り返しの、あの-回答になって申し訳ございませんけれども、あの毎年あの樹園地では実測しておりますし、空間線量も実測しております。で、で、

農民連:表面が?

政府側:で、で、目的がまさに違い、というところがありまして、で、健康影響であるとか、まぁあの労働安全という観点で、あのマップを作る、あの、とするということにつきましては、我々としましても、その必要性という部分については、(位置づけの…しゃべり続けるが被せて)

農民連:ないの?
農民連:じゃあ働いてる人、どうでもいいんだ、さっき回答で言ってたように。

政府側:そういうつもりはないんですけれども、

農民連:いや、そういうつもりで言ってるよ!(女性:そうだ、最低だ)(女性:そう聞こえるよー)そう聞こえるって![現場騒然](男性:それはどこでやんの?それはどこのこと?…続けて話すが被せで)や、いんだ!もう働いてる人達は!もういいよね?もうないの?いいのね?もうどうなってもいいのね!?はい、終わりました![現場騒然]いいすか?

政府側:あの-、今作物の話と、農家の方への健康みたいな話と、事務局が分かれているのでちょっとこちらの方からもお答えさせて頂くんですけども、あの、今、お話させて頂いているのが、福島市とか、伊達市桑折、国見、といった、あのそういった、市町村として、いわゆる汚染状況重点調査区域の部分になってますね。そういったところに関しては、先ほど、あの環境省さんからもお話あったように、年間1mSv、それから1時間当たり0.23μSv、そういった数値を基準にして、そのエリアが設定されます。で、ですので、農地の除染なんかもその中でやっていただいて、そういった空間線量の下がった中でですね、あの-、作業いただければ、基本的には健康なんじゃないか、健康というか、そのきちんと安全に農作業いただけるんじゃないか、そういうエリアの認識のもとでですね、あの、そういう健康面での、一筆あん(?)の調査というのはなかなか難しいのではないかということをあの申し上げており(ます。…に被せて)

農民連:(女性)ふざけんな!農民の命なんだと思ってんだよ!(男性:そうだ!)命の糧作りながら自分の命減らすのか?酷いこと言わないで!(男性)あの-、私がさっき言った蒔き灰の灰あるでしょ?さっき、12,000ベクレルあるんですよ、ね?で、空間線量で0.02なんです。目の前にある、その(失笑)、その灰は12,000ベクレルですよ?1mぐらいしか離れてませんよ?空間線量では0.02なんだから。うん…ただ、その実態はそこにどれくらいの汚染のされた土壌があるかと、空間線量とそんなに近い場合だと、このくらいの量だと、把握できないから、低いよ絶対、うん。そういう知見なんか持ってないでしょ?それだけでも12,000ベクレルが飛ぶんだよ、土だと。これ俺、吸うよ?そして県やなんかでさ説明して聞くとね「マスクをしてください」でしょ?あと、「汚れた服はきれいに洗いましょう」(男性:あと、「危険な所には近づかないでください」[現場・笑い][会場・笑い]あと、「鼻に入ったら帰ったら、あの、きちんと鼻をかみましょう」だからね。こんなもんなんだから!

農民連:(女性)「現地では飲食しないで下さい」[現場疲れた感じの笑い][会場:笑い](男性:そう言われてんだよ、や、ホントに!ほんとにいわれてるんだよそういうふうに。)(男性:放射能管理区域だよな)(男性:そう!だからそういう、そういう事になっているわけですよ!それで、それでなんかさ、守られていないよね、農民ね、我々(女性)それと-、あの-…


はい(←ケン・動画を止める)ちょと長くなるので、このあたりで切りますけど-、これが、先々月の、え-2019年4月での、[会場『うーん…』]農民連の方々の交渉です。私これが、この、これ東京の交渉なんでね、そうです(←ケン)ここにテレビ局が取材に来ていて、うん(←ケン)それが地上波で流れれば、原発事故の後、こういう一面もあるんだと、うん(←ケン)農家の人たちが、あの「一か所でいいから土を測ってください!」という話に対して、はい(←ケン)あの-、言われていることは、うん(←ケン)「マスクしてください」とか、「自分たちで気を付けて下さい」「鼻をかんでください」あの「汚れたら服は洗ってください」「飲食は、でもしないでください」というようなことというのは、本当に酷いよねぇ、ねぇ!酷いですよ!(←ケン)で-、こういう交渉が毎年東京であって、で「取材しに来て下さい」って、農民連の方々、プレスリリースも出されているんですけどうん(←ケン)ここの農民連の交渉も取材してるのね、はい(←ケン)私たちおしどりと、あと宮城県に本社がある河北新報の人たちが時々来て、そうやね(←ケン)あと赤旗新聞の時も、方々も時々いらっしゃいます。来られてますよ、はい(←ケン)で-、東京にあるテレビ局の方々が、あの-この交渉はあまり取材されないというのは、とても悔しいことですし、これも社会で共有すべき情報の一つだと、本当に思います。ね、やっぱ取材に来てもらわないと情報が(←ケン)はい、出てこない(←ケン)出てこない!出てこない!本当に。情報も作られない(←ケン)はい、だから私も実際自分で取材をするまで、農家の方々が、あの、「土埃り吸い込んだらどう、どうするんですか?」と、「土の中に放射線管理区域より高いセシウムがまだ入ってるんですけど」ということに関して、「自分たちで気を付けて下さい」ということが繰り返し繰り返し説明されたりっていうのを、うん(←ケン)自分たちの取材するまで気づかなかったから-、そうやね(←ケン)あの、すごいアホだったな!申し訳なかったな!詳しいな!と思います。知らなかったじゃすまされないですよ。(←ケン)はい、で、その-、農民連の方とか農家の方々に話を聴くとね、うん(←ケン)その、原発事故のあと、汚染を気にする人は、農作物にどれくらいセシウムが入っているのかというのを気にする人が多いけど、うん(←ケン)でも、働いている農家がどれくらい被ばくするのかというのは、誰が気にしてくれて、どこが調査をして、どこが対策をとってくれるんだろうか、っていうことを、はい(←ケン)伺うと-、なんか、「誰も考えてくれない、それが悔しいし寂しい。」っていうのを聴いた時に本当申し訳なかったですね。ほんまやね-(←ケン)